orapwdとは

orapwdとはパスワードファイルを作成するツールです。 パスワードファイルはsysdbaやsysoper権限を持つユーザでパスワード認証で接続する場合に必要なファイルで、暗号化されたパスワードが格納されています。 sysdbaやsysoper権限を持つユーザはデータベースの起動停止、リカバリ等を行うことが可能であり、 停止したデータベースへ接続する時点ではデータベース内に格納されている情報は参照できないため一般ユーザのパスワード情報とは別にデータベースから独立したパスワードファイル内でパスワード管理されています。


使用方法

以下の構文で使用します。
orapwd file=<パスワードファイルのフルパス> password=<パスワード> entries=<最大ユーザ数>

file
パスワードファイルはデフォルトのパスとファイル名が設定されているため通常以下のデフォルトパス+ファイル名を指定します。

・windowsの場合
%ORACLE_HOME%\database\PWD<SID>.ora
・unix系OSの場合
$ORACLE_HOME/dbs/orapw<SID>

password
設定するパスワードを入力します。

entries
パスワードファイルに登録する最大ユーザ数を指定します。(省略可能)

使用例

C:\>orapwd file=E:\oracle\product\10.2.0\db_1\database\PWDORCL102.ora password=change_on_install entries=3

C:\

補足

パスワードファイルを使用して接続するためにはデータベースの初期化パラメータREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEがNONE以外(EXCLUSIVEまたはSHARED)である必要があります。

マニュアル

管理者ガイド10gリリース2(10.2)
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